WINERY

-Abrau Durso-アブラウ ・ドゥルソ

1870年創設
当時のロシア皇帝であるアレクサンドル2世の命を受け、皇帝に提供するスパークリングワインを製造する目的で建設された。
当時のロシアがシャンパンの一番の消費国であったことも、建設理由の一つであったと言われている。 旧ロシア帝国宮殿のクレムリンに献上するそのワインは、“ソビエトシャンパン”と呼ばれていた。当時は皇帝及びその一族しか飲むことが許されなかったが、現在では数々の国際コンテストで受賞。
多くのワイン専門家や愛好家を魅了し、ロシアを代表するワイナリーにまで成長。フランス人専門家による土壌、気候調査ではこの地域一帯がフランスのシャンパーニュ地方と非常に酷似しているという調査結果も出されている。
560ヘクタールもの広大なブドウ畑を所有し、ワイナリー内部には地下約60m、全長5.5kmにわたるトンネルワインカーヴ設置。そこでは幾重にも並んだボトルや樽があり、約1000万本のスパークリングワインが収容可能。温度、湿度が一定の天然のワインセラーでワインが貯蔵されている。
世界30カ国以上に輸出するほど世界での評判が高い。

-Artana Wines-アルタナワインズ

一切の添加物等を使用しないナチュラルワインメーカー。
「アワーワイン」で知られるジョージア自然派ワインの第一人者であるソリコ氏が生前に、彼の哲学や製造法など全てを託したファミリーワインメーカー。 全てのワインが ジョージア伝統製法のクヴェヴリワイン。
「変化しやすい味わい」や 「毎年異なる出来」、全てがナチュラルワイン の醍醐味だと話すのはワインメーカーのアナスタシア氏とイラクリ氏。
品質のみを追求する家族経営のワインメーカーである。 元々は祖父がワイナリーを生産していたが、引退とともに 色褪せていくクヴェヴリやぶどう畑を祖父のためにと継承。 様々なワインが各地で生産されている近年だが、 彼女らのワインには「守るべき伝統」「追求された品質」そして 「祖父への想い」が込められている。

-Kakhetian Traditional Winemaking-
カヘティアントラディショナルワインメイキング

ワイン発祥の地と呼ばれるジョージアワインを語る上で、欠かすことのできないワイナリー。
古来から受け継がれた伝統的製法を守り、且つ近代的製法を取り入れたワインも生産。所有するぶどう畑は主に東部のカヘティ、西部にも点在した畑を所有しており、その土地に適した品種を栽培。
また、8000年の歴史を持つセラー(醸造施設)を守り続け、現在でも伝統のレシピでワインを生産している。 クヴェヴリワインの品質の高さが世界的にも認められているが、現地土着品種で作る近代的ワインも人気が高く、現地では知らない人がいないほど。

-Kuban Vino-クバンビノ

1956年創設
ロシアが誇るリゾート地アナパのほど近く、周囲を海で囲まれているタマン半島に位置。ワイン名産地クリミヤ半島も近く、気候は極めて温暖。ロシアワイン業界のリーダー的存在であり、品質も高く評価されている。
特に彼らのブランドの一つである「Chateau Tamagne」は世界で数々の賞を受賞してきた。
彼らが最も重要視いるのが「ロシア土着品種」の復活である。
歴史的な背景により、一時壊滅状態に陥ったロシアワイン業界。
それとともに失われてしまったロシアでしか穫れないブドウ品種。
このワイナリーではそのブドウの保護と繁栄のため、多くの土着品種の栽培に取りかかっている。

-Lefkadia-レフカディア

ボルドーの伝説的ワインメーカー、パトリックレオン氏が手がける新進気鋭のワイナリー。ロシア南部のテロワールが非常に優れていることに驚嘆し、ここレフカディアのワインを手がけている。
彼らの技術は世界最先端。徹底された管理、収穫は全て手摘み。
収穫した果実は冷却施設に運ばれ、約5℃まで冷やし、一定期間の後、醸造の工程に入る。これにより、香りを格段に華やかなものへと仕上げることができる。その後人の手により更に良質な果実のみを選別。 発酵促進のためタンクは全て小型、温度管理も全てコンピューター制御。
樽はフランス産、アメリカ産、ロシア産のものを使用。レフカディアブランドのワインは全て新樽100%。樽熟成をしない熟成ワインには特別な楕円形のタンクを使用。これは振動や温度降下を極限まで抑える ためのもの。
また、ワイナリーには、ロシア国内でもトップクラスの研究所があり、ここでは全てのワイン、全ての工程での成分及び品質を随時チェックしている。

-Sauk Dere-サウクデレ

1924年にソビエトワインメーカーとして誕生。
当時は熟成ワイン製造のためソビエト連邦随一の施設として繁栄。
広大な施設、古くから築く技法に新しい技術を取り入れ、今もなお進化するワイナリー。
施設内地下の巨大トンネルには、様々なワインが熟成されている彼らが造るワインは、同じ葡萄品種でも飲んだことがないような味わいがある。人の予想を裏切るが、決して失望させない彼らのワインはロシア国内においても、ヨーロッパ諸国においても高い評価と人気を誇っている。
収穫は全て手摘みで行い、収穫時期には地域の住民が力を合わせて収穫している。